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後輩巡査2人の頭や顔を殴ってけがを負わせたとして、傷害罪に問われた
警視庁元八王子署巡査部長内田文昭被告(52)の初公判が12日、 東京地裁立川支部(福崎伸一郎裁判官)であった。

内田被告は起訴事実を認め、検察側は懲役1年2月を求刑。
弁護側は執行猶予付き判決を求めて即日結審した。

被告人質問で内田被告は、「勤務態度などを注意するために、 カッとなって手が出た」と理由を述べた一方で、 「やり過ぎたという認識はあったが、(当時は)犯罪とは思わなかった。 間違った先輩・後輩意識が生じさせた結果だと思う」と釈明した。

だが被害者らの供述調書や被告人質問では、内田被告が 他の警察官の顔をエアガンで撃ったり、若い警察官に中古車を 売りつけたりしたほか、自分の子供の家の草むしりをやらせたり、 仕事中にカブトムシを捕りに行ったことなども明かされた。

さらに被害者の「年齢も階級も上で従うしかなかった」
「怖くて毎日おびえていた」という調書も読み上げられた。

検察側は論告で「上下関係を利用し、意図的に利用したり暴行したりしていて卑劣。 指導として正当化されるようなものではない」と指摘。
弁護側は「猛省しており、社会内での更生が望ましい」と訴えた。

起訴状によると、内田被告は2009年3月と11年8月、 東京都稲城市や八王子市の駐車場に止めた車内などで暴行し、 1〜2週間のけがを負わせたとされる。